果物狩りを楽しむ、2月におすすめの「伊予柑」「レモン」

果物狩りには、もぎたて新鮮で栄養価の高い果物を食べられることや、自分の手で果物を収穫する体験ができること、自然に触れられることなど、様々な魅力があります。この記事では、2月に果物狩りをする場合におすすめしたい果物、「伊予柑」と「レモン」についてまとめます。

2月に果物狩りをするなら「伊予柑」狩りがおすすめ

伊予柑とは

伊予柑は、柑橘類でタンゴール(みかんとオレンジの交雑種)の一種とされています。日本で生産される柑橘類の中では、温州みかんに次いで生産量が多く、主に愛媛県で生産されています。果皮はやや厚めですが手で容易に剥け、果汁をたっぷりと蓄えており、糖と酸のバランスが良いです。伊予柑の旬の時期は1〜3月頃です。
伊予柑は明治19年(1886年)、山口県阿武郡東分村(今の萩市)の中村正路園で発見されましたが、その起源は不明です。発見当初は「穴門蜜柑」と呼ばれていました。その後、愛媛県松山市の三好保徳が山口県から苗木を導入して普及した結果、愛媛県の特産品となったため愛媛県の旧国名の「伊予」から「伊予蜜柑」と呼ばれるようになりました。しかし、この呼び名は伊予産の温州みかんと混同されやすかったため、後に「伊予柑」と改称されました。

美味しい伊予柑の選び方

中玉くらいの大きさで、持った時に重みを感じるものが良いです。また、果皮に張りとツヤがあり、濃いだいだい色で、ヘタが小さいものを選んでください。

伊予柑の保存方法

貯蔵性が高いので、日の当たらない風通しの良いところに保存してください。暖房の効いた場所での保存は避けてください。

伊予柑狩りができるスポット

・収穫体験農園ふたつぼり

静岡県伊豆市の東海岸、伊豆稲取温泉にあるみかん農園「収穫体験農園ふたつぼり」は、約7000坪の広大な敷地面積を有します。毎年10月~5月まで全部で約15~16種類のみかんや柑橘類が栽培され、果物狩りが開催されています。ログハウス風の休憩処では、生ジュース搾り体験や旬のオレンジを使用したジャム作り体験、みかんの花摘み体験などを楽しむことができます。

<所在>
〒413-0411
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1813-1

<問合せ先>
電話 0557952747

<アクセス>
(1)小田原厚木道路小田原ICから2時間
(2)伊豆急行線伊豆稲取駅から無料送迎バスで5分
※無料駐車場は車30台分あります。

<料金>
10月1日~12月中旬は大人500円、子ども400円、12月下旬~5月末は大人600円、子ども500円の入園料で旬のみかんや柑橘が食べ放題です。

<時期>
デコポン狩りを楽しめるのは3~4月いっぱいです。園は10月1日~5月末まで開園しています。受付時間は9:00~16:00、17:00閉園で、木曜日および雨天日が定休日となります。

・みかん狩り 古屋園

古屋園は静岡県にある宇佐美駅に最も近いみかん狩り農園で、みかんだけでなく、ポンカンや甘夏、伊予柑、デコポンなどの様々な種類の柑橘類が栽培されています。ペットの同伴も可能です。

<所在>
〒414-0001
静岡県伊東市宇佐美1199

<問い合せ先>
電話、ホームページどちらからでも問い合わせ可能ですが、急ぎの場合は電話で問い合わせてください。

ホームページ
電話 0557477455

<アクセス>
(1)宇佐美駅から徒歩で8分
(2)宇佐美駅から車で4分
※駐車場は車10台分あります。バスの駐車は不可です。

<料金>
大人300円、子ども200円の入園料で、伊予柑が食べ放題です。

<時期>
伊予柑狩りを楽しめるのは1月中旬~3月上旬くらいですが、園は10~翌5月くらいまで開いており、果物狩りを楽しむことができます。

2月に果物狩りをするなら「レモン」狩りがおすすめ

レモンとは

レモンはミカン科ミカン属の常緑低木で、柑橘類の一種です。柑橘類の中でも、主に果実や果皮の酸味や香りを楽しむ目的で利用される柑橘類である、高酸柑橘類に分類されます。レモンは寒さに弱く、耐寒性は-2~-4℃までです。それを下回ると木が枯死してしまうこともあります。世界におけるレモン栽培は、イタリアやスペイン、南カリフォルニアなど冬季は温暖で夏季は乾燥している場所で広く行われており、日本では西日本の暖地、中でも瀬戸内海地方で広く行われています。
レモンの原産地はインドのヒマラヤ山麓です。レモンは栽培され始めた当初は、古くから地中海沿岸で栽培されてきたレモンの原種であるシトロンと混同されることが多かったため、栽培され始めた時期がはっきりしていません。
日本におけるレモン栽培は明治6年、静岡県で始まりました。瀬戸内海を中心に広く栽培されようになったレモンですが、1964年にレモンの輸入自由化に伴い、安い海外のレモンが大量に日本に輸入されるようになり、日本のレモンの生産量は激減しました。しかしその後、食の安全や品質の問題から国産レモンの人気が回復、生産量が増加しました。特に無農薬で栽培された国産レモンは外国産レモンと比較し、2~4倍の高値で取引されます。日本でのレモンの収穫は主に11~12月に行われますが、レモンは四季成りの果実であるため、年間を通して収穫することも可能です。

美味しいレモンの見分け方

果皮に張りとツヤ、程よい弾力があり、手に取った時に程よい重量感を感じるものを選んでください。

レモンの保存方

常温の冷暗所、もしくは乾燥を防ぐために食品用の保存袋などに入れて冷蔵庫で保存しましょう。室温もしくは冷蔵庫の庫内温度が5~6℃であれば1ヶ月くらい日持ちします。カットしたレモンを保存する場合、切り口にラップを密着させて冷蔵庫へ保管し、早めに使用してください。

レモン狩りができるスポット

・FARMASEA GARDEN (ファーマシーガーデン)浦賀

海を見ながらレモン狩りやブルーベリー狩りを楽しむことができる農園です。完全予約制のため、「人が多くて窮屈だった」等ということにはなりません。映画やテレビ、プロモーションビデオ、コマーシャル等の撮影場所としても利用されています。

<所在>
〒239-0824
神奈川県横須賀市西浦賀6丁目10周辺

<問合せ先>
電話
(1)080-3512-9791 ※9時~17時まで
(2)045-571-3478 ※土日祭日休み
メール xyzinthefuture22@gmail.com
※果物狩りをするには前日までに電話にて予約をしてください。

<アクセス>
(1)横浜横須賀道路浦賀インターより車で15分
(2)横浜横須賀道路佐原インターより車で20分
(3)浦賀駅より京急バス(久19)で燈明堂入口下車。徒歩10分
(4)京急久里浜駅よりバス(久19)で燈明堂入口下車。徒歩10分
※駐車場は最大、車5台分あります。予約時に必ず確認してください。

<料金>
5kg4000円で、子ども含め4名まで利用できます。5名から1名増える毎に1kg800円が追加になります。

<時期>
レモン狩りが楽しめるのは11月中旬~2月上旬です。他にも、ブルーベリ―狩りを 7月中旬~8月上旬に楽しむことができます。果物狩りができるのは水曜日と土曜日で、午前の部 10時、午後の部 14時の1日2回の開催となっています。悪天候の場合は中止です。