ポポーとはどんな果物なのか、特徴や品種、栄養素などについて

皆さんはポポーという果物をご存じでしょうか。ポポーは日本に明治時代頃入ってきた果物で、害虫に強く無農薬でも栽培できるため、戦後広まっていきました。しかし、現在ではほとんど見かけなくなり、幻の果物と言われています。ここでは、ポポーの特徴や種類、栄養素などについて解説します。

ポポーとは

ポポー(ポーポー)とは、北米原産のバンレイシ科の落葉小高木、またはその果実です。ポポーはネイティブアメリカンに昔から親しまれてきました。アケビに似た形をしており、果皮は薄い緑色ですが熟すると黒ずんできます。果肉は薄いオレンジ色で大きい黒い種が入っています。形がアケビに似ていて、果肉や種の見た目が柿に似ているため、「アケビガキ」とも呼ばれています。

熟すると、濃厚な甘い香りがします。食味はアボガドのようでネットリとしており、とても甘く、バナナと柿を足したような味で、「カスタードアップル」や「森のアイスクリーム」などとも呼ばれています。また、ポポーには、「アセトゲニン」という殺虫成分が含まれているため、無農薬で栽培することができます。ポポーの収穫期は9月下旬から10月上旬頃までとなっています。

ポポーの種類

ポポーは、前述したように現在はあまり見かけない果物ですが、明治時代に日本に入ってきて以来、栽培されてきた歴史は長く、色々な品種が存在しています。ここでは、ポポーの品種を紹介します。

ウェールズ

ウェールズはポポーの中でもポピュラーな品種です。果肉はオレンジ色で、原産はアメリカのインディアナ州です。

オーバーリース

オーバーリースは一般的なポポーよりも1.5~2倍ほどの大きさで、濃厚な甘さが特徴です。原産はアメリカのミシガン州です。

ウィルソン

ウィルソンは、外皮、果肉共に黄金色の美しい外観で、濃厚なキャラメルのような甘味が特徴です。原産はアメリカのケンタッキー州です。

サンフラワー

サンフラワーはアメリカでは最もポピュラーなポポーの品種です。早生品種で、豊産性、果肉は乳白色をしています。原産はアメリカのカンザス州です。

マンゴー

マンゴーはポポーの品種名ですが、実際に果物のマンゴーに似た風味をしています。果実の大きさは350~400グラムと、ポポーの中でも大きいです。原産はアメリカのジョージア州です。

ペンシルバニアゴールデン

ペンシルバニアゴールデンは、大き目の果実で、強い甘味と豊かな風味が特徴です。ニューヨークで育成された品種なため、耐寒性が強くなっています。収穫時期の早い早生品種です。

ミッチェル

ミッチェルは、最大で450グラムにもなる大きな果実が特徴の品種です。果肉は黄色で、バナナとリンゴを合わせたようなクリーミーな風味が特徴です。

ワバッシュ

ワバッシュは250~350グラム程度の大きい果実で形は丸型、果肉はオレンジ、種は少なめで耐寒性の強い品種です。

デイビス

デイビスは、豊産性、果肉は黄色、濃厚な甘みと良い風味が特徴の品種です。原産はアメリカのミシガン州です。

ポポーの食べ頃

ポポーの食べ頃は、独特の濃厚な甘い香りを発しはじめ、指で押した時に少しへこむ程度の状態がベストです。熟しすぎると、風味が変わりおいしくなくなりますので、注意しましょう。薄くカットしたり、スプーンですくって食べます。美味しい食べ方としては、アイスクリームと一緒に食べたり、凍らせてシャーベット状にしたり、スムージーにする方法などがあります。

ポポーの保存方法

ポポーは熟するスピードが早いため、収穫期を迎えた後は、なるべく早く食べた方が良いでしょう。保存する場合は、袋などに入れて冷暗所や冷蔵庫で保存します。

ポポーの栄養及び効能について

ポポーには、様々な栄養素がバランスよく含まれています。他の主な果物と比較して多く含まれているのはカルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、などの成分です。ここではそれぞれの効能について解説します。

カルシウム

カルシウムは言うまでも無く、わたしたちの骨や歯の成分であり、非常に重要な栄養素です。その他にも、筋肉の収縮運動や血液の凝固作用、精神の安定などに対して大切な働きをしています。

リン

リンもカルシウムと同様、骨や歯の正常な発達に欠かせない成分です。その他、心臓や腎臓の機能維持や神経の伝達にも関わっています。

マグネシウム

マグネシウムが不足すると、虚血性心疾患や動脈硬化などのリスクが高くなります。その他、骨粗しょう症や、生活習慣病のリスクを高めることもわかってきました。

赤血球中のヘモグロビンは鉄によってつくられています。鉄が不足すると、貧血になりやすく、倦怠感などをひきおこします。また、免疫力が低下したり、イライラ感の原因にもなります。

亜鉛

亜鉛が不足すると、味覚障害や免疫力の低下をひきおこしたり、皮膚や粘膜を良い状態に保つことが妨げられます。

ポポーを使ったスイーツ簡単レシピ

ポポーの濃厚な甘さはスイーツの材料としても活かすことができます。ここでは、ポポーを使ったパウンドケーキのレシピを紹介します。

・材料
バター…80g
薄力粉…100g
ベーキングパウダー…5g
砂糖…60g
卵…2個
ポポー…3個

・作り方
1.ポポーの皮をむきます。(熟したポポーは、皮を手でむくこともできますが、無理な場合は果物ナイフを使ってむいてください)

2.皮をむいたポポーをザルやヘラなどを使ってペースト状にします。(この時、種はとりのぞく)

3.ボウルに常温のバター80gと砂糖60gを入れ、泡だて器を使ってよく混ぜます。

4.3に卵を少しずつ加えて混ぜます。卵を全て入れたら、ハンドミキサーを使って約1分、混ぜます。

5.4に2を加えて、さらにハンドミキサーで約1分、混ぜます。

6.5に薄力粉100gとベーキングパウダー5gを加えて、軽く混ぜ合わせます。

7.パウンドケーキの型にクッキングシートを敷いて、6を流し入れる。

8.7を180度に余熱したオーブンで20分焼くと完成です。

※パウンドケーキ型をマフィン型に変えて、オーブンの焼き時間を18分にすると、ポポーマフィンになります。

ポポーは、バナナやマンゴーに似た味ですので、フルーツパウンドケーキやマフィンとは相性がとても良い果物です。是非試してみて下さい。