りんごの品種、選び方、健康効果などについて解説

りんご(林檎)は、わたしたちに最も身近な果物のひとつで、主に夏の終わりごろから冬にかけて旬を迎えます。品種も数多くあり、それぞれ味や特徴に違いがあります。ここでは、りんごの品種や、特徴、選び方、保存方法、健康効果などについて解説します。

りんごについて

りんごは、バラ科リンゴ属の落葉高木樹、またはその果実です。酸味と甘みのバランスが良く、美味しい果物であるというだけでなく、健康効果のある栄養素が豊富に含まれています。「1日1個のりんごは医者いらず」と言われているほどです。また、品種改良が盛んにおこなわれているりんごには100種類以上もの品種があり、それぞれ収穫期や特徴に違いがあります。

りんごの品種

りんごには多くの品種が存在しますが、ここでは日本で流通している主な品種やその特徴について解説します。

ふじ(紅りんご)

「ふじ」は、日本で最も多く生産されている品種で、スーパーの果物売り場などでもよく目にすることができます。「国光」と「デリシャス」を交配して誕生した品種で、海外でも多く生産されています。ジューシーで甘味があり酸味は少なめで、完熟すると果肉に蜜が入りやすいのも特徴です。ふじには、袋がけをせずに栽培する「サンふじ」という品種もあり、日光を直接浴びる分、甘味も増します。ふじの収穫時期は、11月頃から12月頃で、主な生産地は、青森県や長野県となっています。

つがる(紅りんご)

「つがる」は、青森県りんご試験場で「ゴールデンデリシャス」と「紅玉(こうぎょく)」を交配させて、誕生した人気の高い品種です。果肉はシャキシャキとした歯ごたえがあり、ジューシーで、程よい酸味と強い甘みが特徴の品種となっています。つがるにも、ふじと同様、袋がけせずに栽培する「さんつがる」という品種があります。つがるの収穫量は、「ふじ」に次いで2番目に多く、出荷時期は8月から10月頃、主な生産地は、青森県や長野県となっています。

おうりん(青りんご)

おうりん(王林)は、福島県の大槻氏により開発され誕生した、青りんごの代表的品種です。果皮は黄緑色をしており、サクサクした食感と、強い甘みが特徴です。酸味は抑えめで、爽やかな香りがあります。生産量はふじ、つがるに次いで多く、青森県の生産量が全体の4分の3を占めています。おうりんは、貯蔵性に優れているため、10月中旬頃から翌年の春先まで出荷されます。

ジョナゴールド(紅りんご)

ジョナゴールドは、ニューヨーク州農業試験場で、「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」を交配させて誕生した品種です。サイズは大きめで、鮮やかな紅色の果皮をしており、シャキシャキとした食感と、酸味と甘みのバランスがとれた味が特徴です。生産量は、ふじ、つがる、おうりんに次いで4番目に多くなっており、青森県での生産量が全体の80%を占めています。旬の時期は、10下旬から12月頃までとなっています。

シナノスイート(紅りんご)

シナノスイートは、長野県果樹試験場で、「ふじ」と「つがる」を交配させて誕生した、青森県オリジナルの品種です。サイズは大きめで艶のある紅色の果皮をしています。酸味が抑えめで強い甘みが特徴な品種であるため、シナノスイートと命名されました。収穫時期は10月上旬から11月初旬頃までで、出荷は12月中旬頃までとなっています。シナノスイートの主な生産地は、生産量順に長野県、青森県、岩手県となっています。

シナノゴールド(黄りんご)

シナノゴールドは、長野県果樹試験場で、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」を交配させて誕生した品種です。果皮は熟すと、黄緑から黄色へと変わっていきます。ジューシーで、甘味と程よい酸味のバランスがとれた味わいが特徴です。シナノゴールドの主な生産地は生産量順に、青森県、長野県、岩手県となっています。出荷時期は、貯蔵性が高い品種なため、10月上旬頃から翌年の3月頃までとなっています。

紅玉(紅りんご)

紅玉(こうぎょく)は、別名「ジョナサン」というアメリカ原産の歴史の古い品種です。日本には、明治時代に入ってきました。大きさは、約200gと、小ぶりで、果皮は濃い紅色をしています。果肉は密度が高く、甘味、酸味ともにしっかりと感じられる味となっています。生食の他にも、しっかりとした酸味を活かし、アップルパイなどの焼き菓子にも向いています。主な産地は、生産量順に青森県、長野県、山形県となっています。出荷時期は、10月から11月頃までとなっています。

美味しいりんごの選び方

りんごを選ぶ際のポイントとして、見た目が大切になってきます。一般的には、果皮にツヤ、張りがあって、紅りんごの場合しっかりと全体に色づいているもの、青りんごの場合は色にむらがないものが良いとされています。サイズは、大きすぎず、中くらいのもの、枝(りんごの頭の部分についている軸)が太くてしっかりとしているもの、ズッシリと重みがあるもの、芳醇な香りがするものなどが良いとされています。

りんごの保存方法

基本的にりんごは保存性の高い果物です。袋などに入れて密封し(乾燥するのを防ぐため)冷蔵庫などで保存します。寒い時期であれば、冷蔵庫でなくても箱などに入れて冷暗所に保存しておけば1ケ月程度はもちます。但し乾燥しないようビニール袋などに密封しておくことが大切です。

りんごのおすすめの食べ方

りんごの皮およびその近くの部分は、抗酸化作用のあるポリフェノールや、血管の状態を良くするプロシアニジン、便秘、腸内環境の改善などに良い食物繊維が豊富に含まれているため、皮はむかずに一緒に食べることをおすすめします。また、皮をむいた場合には酸化して変色してしまうのを防ぐため、レモン汁などを混ぜた水に浸けておくと良いでしょう。また、りんごを加熱することにより抗酸化力が数倍にアップしますので、焼きりんごやアップルパイなどに加工するのもおすすめです。

りんごの健康効果

『1日1個のりんごで医者いらず』という言葉が表しているように、りんごには「ペクチン」、「りんごポリフェノール」、「プロシアニジン」など、健康に良い効果のある栄養素が豊富に含まれています。その健康効果として、便秘・腸内環境の改善、自律神経を整える効果、高血圧などの生活習慣病の予防、脳こうそくや心筋梗塞の予防効果、抗酸化作用による美肌・アンチエイジング効果などが期待できます。