果物アレルギー、みかんで起こる症状や対策、気を付ける食品

秋から冬にかけて旬を迎えるみかんは、日本人になじみのある果物です。私たちがみかんと聞いて思い浮かべるのは「温州みかん(うんしゅうみかん)」ですが、みかんとオレンジを掛け合わせた品種などもあります。みかんの仲間のオレンジは、アレルギーが起こりやすい食品20品目に入っています。みかんのアレルギーについてみていきます。

みかんアレルギーの症状

アレルギーが起こりやすいといわれるオレンジの仲間であるみかんでも、アレルギー症状に気を付ける必要があります。食物アレルギーには、食べてすぐに症状が出るタイプと、時間が経ってからアレルギー症状が出るタイプの二つがありますが、みかんが原因で起こるアレルギーの場合は、みかんを食べた直後から数分以内にくちびるや口の中がかゆくなる、くちびるが腫れる、口の中ががかゆくなる、口の中にピリピリとした刺激を感じる、喉がイガイガする感じがするなどといったアレルギー症状があらわれます。その多くは口まわりや喉などの部位で起こり、口まわりの症状だけにとどまることが多くなっています。しかし、その他にも、咳が出る、嘔吐がある、じんましんが出る、呼吸困難といった重い症状があらわれたり、アナフィラキシーの症状が引き起こされることもあります。アレルギーの検査で、みかんと同じ柑橘類であるオレンジとグレープフルーツの血液中の特異的IgE抗体が陽性、温州みかんを使った皮膚プリックテストでも陽性だった子どもに、温州みかんを食べた後に運動をしたことでアレルギー症状が起こったと考えられている例もあります。

みかんアレルギーの原因

私たちの体には、健康でいるために、体の外から入ってくる自分にとって害になるものを体内に入れず、体外へ排除して体を守ろうとする働きがあります。この守ろうと働く免疫システムが、本来は栄養であるはずのみかんに対しても過剰に反応することで、みかんのアレルギー症状が引き起こされます。

みかんアレルギーとその他の食物アレルギーとの違い

みかんなどの果物を食べて起こるアレルギー症状は口や喉に起こることが多くなっており、このような口まわりに症状があらわれるものを口腔アレルギー症候群といいます。それに対して、みかんなどの果物以外のものを食べて起こる一般的な食物アレルギーでは、全身に症状があらわれます。これは、口腔アレルギー症候群を引き起こすことが多い、みかんなどの果物に含まれるたんぱく質が消化酵素に弱いためです。胃や小腸といった消化器で容易に分解されてしまうので、直接接触した口腔内でだけアレルギー症状が起こることが多くなります。また、このたんぱく質は熱にも弱いことが分かっています。これに対して一般的な食物アレルギーの原因となることの多い鶏卵、牛乳、小麦などは、消化酵素や熱に強いたんぱく質をもっているので、分解されることなく腸まで運ばれ、全身症状となってあらわれます。

みかんアレルギーの対策

口や喉にかゆみや痛み、腫れといった変化を感じたら、みかんが口の中にあれば吐き出し、うがいや手洗いをします。病院を受診し、血液や皮膚などで分かるアレルギー検査を受けると、何に対してアレルギーがあるかが分かります。

みかんアレルギーと花粉症との関係

果物が原因のアレルギー症状が出る人には、花粉症の人が多いことが分かっています。みかんのアレルギーの場合、イネ科の植物の花粉が原因の花粉症の人に、みかんやその仲間で起こるアレルギー症状が起こることが多くなっています。また、果物で起こるアレルギーは、加熱してから食べることで症状がでなくなることもあります。

みかんアレルギーの人がアレルギーを起こす可能性のある食品

みかんにアレルギー症状が起こる人は、以下の果物や野菜でもアレルギー症状があらわれる可能性があります。

みかんの仲間であるオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類

イネ科の植物と似たたんぱく質をもつ

ウリ科(メロン・スイカ)

ミカン科(オレンジ)

マタタビ科(キウイフルーツ)

マメ科(ピーナッツ)

ナス科(トマト・ジャガイモ)など

果物やその他の食物アレルギーの検査

みかんの仲間であるオレンジをはじめとした食物アレルギーの疑いがある場合は、アレルギー専門医のもとで正確な診断を行ってもらうと安心です。自己判断で食物除去を行うと、必要な栄養素が摂れなくなってしまう場合もあります。アレルギー専門医に診断を行ってもらうと、血液検査の結果が陽性であっても、食物アレルギーという診断にならないこともあります。これは、実際に食べた時の症状と血液検査などの結果が必ずしも一致しないためです。食物アレルギーの検査には、以下のようなものがあります。

・血液検査

採血をして、血中にアレルギーを起こすIgE抗体がどのくらいあるか調べます。

・プリックテスト

皮膚の上にアレルギーの原因となるエキスを含んだ試薬を置き、検査用の針を押し当てて少し時間をおき、その反応をみます。果物や野菜、あるいは豆類を食べることで起こる口腔アレルギー症候群の場合は、果物や生の野菜自体に検査用針を刺して、それを皮膚に押し当てる皮膚プリックテストが行われることもあります。

・食物経口負荷試験

食物を実際に食べてアレルギー症状が出るか反応をみます。症状が出ても対応できるよう、専門医の管理のもとで行います。

みかんのアレルギーには体調も影響する

アレルギー症状は、体調にも左右されるため、疲れや寝不足の時には症状が悪化しやすくなる場合があります。そのため、日ごろから十分な睡眠をとり、疲れをためないよう適度な休みをとることも大切です。また、食事の栄養面にも配慮し、体によい食事をとる、あるいは食品添加物や酸化した油を極力摂らないようにするといった日々の心がけや体調管理も大切です。

みかんを食べることで起こるアレルギー以外の症状

ビタミンCを豊富に含むみかんですが、食べ過ぎると腸を刺激し、下痢などの症状を引き起こしやすくなります。特に小さな子どもが体調を崩し下痢の症状がみられる時には、クエン酸が腸を刺激して、下痢症状がますますひどくなる場合があるので、みかんを食べさせるのは避けるようにしましょう。