果物の王様と言われるメロンについて、種類や選び方について解説

メロンはその芳醇な香りやジューシーな果肉が特徴で、果物の王様とも言われており、そのため、贈答品などにも用いられています。しかしメロンと一口に言っても、品種は様々あり、見た目や味も違っています。そんなメロンについての特徴や種類、選び方、保存方法、栄養や健康効果などについて解説します。

果物の王様、メロンとは

メロンは、農林水産省の分類によると瓜科の野菜とされていますが、一般的にはフルーツとして認知され、スーパーなどの売り場においても果物に分類されています。

メロンは、まず見た目により「ネット系」と「ノーネット系」の2種類に分けられます。表面に網目模様があるのがネット系、表面が滑らかなのがノーネット系です。ちなみに、メロンの網目は、その生長過程において果皮がひび割れ、そのひびの部分をふさぐために出来たコルク層によるものです。また、果肉の色によっても「青肉系」と「赤肉系」、「白肉系」とに分けられます。

メロンの種類

メロンは大きく、「ネット系」と「ノーネット系」とに分類されると述べましたが、具体的にどのような種類があるのでしょうか。

マスクメロン(アールスメロン)

高級メロンとして知られるマスクメロンですが、正式名称はアールスメロンと言います。ネット系に分類され、果肉は緑色です。

マスクメロンの特徴はそのT字型のつるであり、これは一本の木に一つだけの果実を実らせたことのしるしでもあります。つまり、マスクメロンには、一本の木の栄養が十分に注ぎ込まれているのです。

マスクメロンはもともとイギリスから渡ってきた「アールスフェボリット」が代表的な品種で、その後日本国内で品種改良され、多くのアールス系メロンが作られました。なかでも静岡特産の高級メロン「クラウンメロン」は、隔離ベット、ガラス温室で栽培された、アールスメロンの中でも特に高品質なものとされています。

夕張メロン

北海道夕張市特産の夕張メロンですが、正式名称は「夕張キング」と言います。ネット系メロンであり、果肉はオレンジ色です。

「アールスフェボリット」と「スパイシーカンタロープ」を交配した品種で、1961年に命名されました。特徴は、その芳醇な香りと強い甘みです。

夕張メロンには、シールが貼られており、サイズや糖度により、特秀、秀、優、などの等級に分けられています。

アンデスメロン

アンデスメロンは、株式会社サカタのタネが開発し、1977年に発表されたネット系メロンです。果肉はもともと緑色でしたが、後年オレンジ色の品種も発表されています。

アンデスメロンは、南アメリカのアンデス山脈とは関係がなく、「安心です」がその名の由来ということで、ジューシーで甘味が強いのが特徴です。

開発当時、網目のあるネット系メロンは、温室栽培による高級品でしたが、アンデスメロンは、ハウスでの栽培が可能となったことから、比較的手ごろな価格で供給され、大衆メロンとして普及しました。

プリンスメロン

プリンスメロンは、シャランテというヨーロッパの品種とニューメロンという日本の品種を交配し、株式会社サカタのタネが1962年に発表した、果皮がなめらかなノーネット系メロンです。果肉は黄緑色またはオレンジ色で、芳醇な香りと強い甘み、やわらかな果肉が特徴です。

ネット系メロンが比較的高価であるのに対し、ノーネット系メロンであるプリンスメロンは、価格が手ごろであったため、大衆メロンとして普及しました。

ホームランメロン

ホームランメロンは、果皮が白色の「ハネデューメロン」と、緑色の「ハネデューメロン」を交配して誕生した、乳白色のなめらかな果皮の小玉のノーネット系メロンです。果肉は白く、熟することにより最初はシャキシャキとした食感がとろりとした食感へと変化し、ハチミツのような上品な甘みが特徴のメロンです。

おいしいメロンの見分け方

スーパーなどで、メロンを購入する場合、美味しいメロンを見分けるコツがありますので是非参考にしてみて下さい。

大きさは、大きすぎず、小さすぎない、その品種の平均的な大きさのもの、形は、バランスのとれた左右均等なもの、色もムラが無く全体的に均一なもの、ネット系メロンの場合は、網目が細かく均一に入っているものが良いようです。また、見た目だけでなく、良い香りがするものや、重みがあるものを選ぶことも大切です。

メロンは熟すると、お尻の部分を押すと弾力を感じます。購入後すぐに食べる場合は、熟しているものを選びましょう。お尻に弾力を感じない場合であっても、すぐに食べず、涼しい場所などで数日間保管すれば、追熟して、美味しく食べることができます。また、ツルの部分がピンと張っているものよりも、しなびかけているものの方が熟している目安となります。

メロンが熟してからは、2、3日経過すると発酵しはじめますので、熟してから2、3日中に食べるようにしましょう。

メロンの保存方法

メロンは熟したものであれば、前述したように2、3日中に食べることが大切ですが、熟していないものの場合、追熟させるために数日間保存します。保存場所としては、冷蔵庫ではなく、常温の冷暗所が良いでしょう。熟してから食べるまでの2、3日であれば冷蔵庫で保存しても問題ありません。

メロンの産地

メロンには多くの品種がありますが、全体として見てみると、メロンの年間収穫量が最も多いのは茨木県の40,000トンで、全体の約25%、第2位は北海道の25,000トンで約15%となっています。また、日本以外ではメキシコからの輸入が最も多く、年間約17,500トン、第2位がアメリカの年間約4,400トンとなっています。

メロンの栄養や健康効果

メロンは美味しいだけでなく、健康効果のある栄養素も豊富に含まれています。メロンの特徴的な栄養素とは、カリウムとベータカロテンです。メロンに多く含まれているカリウムは、心臓や筋肉の機能の調節や、腎臓でナトリウムの吸収を抑制して、尿中への排泄を促す作用があるため、高血圧や動脈硬化を予防する効果があります。また、カリウムが不足すると筋力の低下などにつながることがあります。

赤肉のメロンにはベータカロテンも豊富に含まれており、その抗酸化作用により、アンチエイジング作用や生活習慣病の予防、風邪予防などにも効果があります。