果物の旬を楽しむ、7月が旬の果物「スイカ」と「スモモ」

7月に市場に出回っている主な国産の果物を紹介します。特に7月に収穫量の多いスイカとスモモの2種類の果物については更に詳しく、その果物が持つ特性や産地、収穫量、歴史、品種、選び方、保存方法、食べ方などをまとめます。

7月が旬の果物

皆さんは7月に市場に出回っている主な国産果物をいくつ知っていますか。
以下にその果物と、旬といわれる市場に多く出回っている期間を示しました。

夏みかん:5~7月頃
メロン:5~7月頃
さくらんぼ:6~7月頃
あんず:6~7月頃
スイカ:6~8月頃
スモモ6~8月頃
もも:7~8月頃

尚、旬の時期は気候や環境の影響を受けやすく、その年によって前後することもあるため、あくまでも目安としてください。

7月が旬の果物、スイカ

スイカの特性

スイカはウリ科スイカ属のつる性一年草です。日本では、球形で、深緑色の果皮に縦縞の模様が入っており、果肉が赤くて甘く、水分をたっぷりと含んでいる品種のスイカが多く流通しています。他にも、楕円形のもの、果皮が薄緑色のもの、黒色に近いもの、果肉が黄色のものなど様々な品種のスイカが存在します。日本とは違い、欧米で多く流通しているのは楕円形のスイカです。
色のついた甘い果肉の部分を食べるのが一般的ですが、家庭や地域によっては本来なら捨ててしまうスイカの果皮に近い白い部分や、摘果(良質な果実を生産するために余分な幼果を間引くこと)された果実を漬物にして食す場合があります。

スイカの主な産地と収穫量

平成29年(2017年)産野菜生産出荷統計によると、熊本県がスイカの収穫量全国1位で47,000t、千葉県が2位で39,000t、山形県が3位で32,200tとなっています。

スイカの歴史

スイカの栽培は古代エジプトやインド、ギリシャで始まったとされています。それは後に、中国やヨーロッパ、アメリカ、日本にも導入されました。スイカは漢字で「西瓜」と表記しますが、この名称となったのは、スイカが中国の西の方(中央アジア)から伝来した瓜であることに由来します。
スイカは江戸時代にはすでに日本各地で栽培されていました。明治時代になると外国から導入された品種との交配が行われ、日本独自の品種が生み出されました。

スイカの品種

・大玉のスイカ

「縞王」や「富士光」、「早生日章」、「甘泉」、「祭ばやし」等の品種があります。緑色の果皮に縦縞模様、赤い果肉の一般的なスイカです。最小で3㎏程度、最大で9kg程度の大きさになります。

・小玉のスイカ

「紅小玉」や「ひとりじめ」、「姫甘泉」などの品種があります。1.5~3kg程度の大きさで少人数でも食べきりやすいです。見た目や味は大玉と大差ありません。

・果肉が黄色のスイカ

大玉の「おつきさま」、小玉の「おおとり」や「ひまわり」などの品種があります。果肉が黄色です。黄色の果肉のスイカを総称して、「クリームスイカ」ということもあります。

・他
黒色の果皮で赤色の果肉の「タヒチ」は糖度が高く、主に贈答品用として扱われる高級なスイカです。「でんすけすいか」(当麻農業協同組合、北海道)、「ダイナマイトスイカ」(月形町農業協同組合、北海道)などの商品名で流通しています。
ラグビーボールのような楕円形の「マダーボール」は、2kg前後の大きさの小玉のスイカです。「マダー(madder)」は「茜色」という意味で、果肉の色を表しています。

美味しいスイカの選び方

皮の黒と緑の縞模様がくっきりしたスイカはよく成熟しており、甘みが強いです。持ち上げたときにずっしりと重いもの、ツル付きのものはツルが緑色で萎びていないものを選んでください。また、スーパー等で販売されているカットされたスイカは、果肉が締まっていて種が黒いものを選んでください。

スイカの保存方法

玉のスイカは日が当たらない風通しのよい場所で保存してください。カットされたスイカは切断面にしっかりラップをして冷蔵庫に保存してください。スイカの味はすぐに落ちてしまうため、購入したらできるだけ早く食べきるようにしましょう。

スイカの食べ方

スイカは中央部が最も甘いため、スイカの中心部から果皮に向かって放射線状にカットすると、甘い部分を均等に分けることができます。

7月が旬の果物、スモモ

スモモ(プラム)の特性

スモモはバラ科サクラ属の落葉小高木で、中国原産の「日本スモモ(=プラム)」とヨーロッパ原産の「西洋スモモ(=プルーン)」、「アメリカスモモ」に分類されます。日本では、甘酸っぱく、水分を多く含んだ滑らかな果実である日本スモモが広く流通し、主に生食されます。西洋スモモは生食用だけでなく、ドライフルーツやジャムなどの加工用としても栽培されています。アメリカスモモは品質が良くないため、日本では栽培されていません。世界でも、主に生産されているのは日本スモモと西洋スモモです。

スモモの主な産地と収穫量

平成29年(2017年)産果樹生産出荷統計によると、山梨県がスモモの収穫量全国1位で6,690t、長野県が2位で3,110t、和歌山県が3位で1,970tとなっています。

スモモの歴史

西洋スモモは西アジア、日本スモモは中国が原産と考えられています。奈良時代に日本に伝わったとされる日本スモモは、19世紀中頃にアメリカに伝わり、品種改良され、品質の良い品種が誕生しました。これらの品種は大正時代に日本に逆輸入され、さらなる品種改良によって、日本を代表する優れた品種のスモモが誕生しました。

スモモの品種

・大石早生(おおいしわせ)
大正時代にアメリカから導入された「フォーモサ」の実生から、福島県の大石氏が育成した品種です。日本での生産量が最も多いです。完熟すると果皮が赤色、果肉が黄色になります。程良い甘酸っぱさを味わえます。

・ソルダム
アメリカで育成され日本に逆輸入された品種です。日本では「大石早生」の次に多く生産されています。日持ちがよく、甘味と酸味のバランスが良いです。果皮は緑色から紅色、果肉は濃い赤色です。

・サンタローザ
アメリカで育成され日本に逆輸入された品種です。甘みが強いです。果皮は鮮紅色、果肉は黄金色です。

・太陽(たいよう)
山梨県の雨宮氏が収集した品種の中から育成された品種です。皮は鮮紅色で果肉は白色です。 日持ちが良く、外観が美しいです。

美味しいスモモの選び方

果皮に張りがあり傷や変色がなく、程よい硬さの果実で、全体的にブルームが付着しているものを選びましょう。ブルームとは、果物や野菜の果実からの水分の蒸発を防ぐために、果物自身が分泌する白い粉です。

スモモの保存方法

完熟前のスモモは、常温で風通しが良く、直射日光の当たらない場所で保存し、追熟を促します。完熟したスモモは傷みやすいので、保存袋などに入れて冷蔵庫に保管し、早めに食べましょう。

スモモの食べ方

良く洗い、そのままかじって食べるか、2つに割って種を取ってから食べることもできます。
種を取る場合は、包丁などでスモモの円周に一周切込みを入れ、半分になった果肉をそれぞれ右手と左手で軽く掴み、反対方向にねじります。
冷蔵庫で冷やすと甘さが増します。