果物の旬を楽しむ、6月が旬の果物「メロン」と「さくらんぼ」

6月に市場に出回っている主な国産の果物とその旬の時期を紹介します。特に6月に収穫量の多いメロンとさくらんぼ(おうとう)の2種類の果物について、更に詳しく、その果物が持つ特性や産地、歴史、選び方、保存方法、食べ方などをまとめます。

6月が旬の果物

皆さんは6月に市場に出回っている主な国産果物をいくつ知っていますか。
以下にその果物と、旬といわれる市場に多く出回っている期間を示しました。

びわ:4~6月頃
メロン:5~7月頃
夏みかん:5~7月頃
さくらんぼ:6~7月頃
あんず:6~7月頃
スイカ:6~8月頃
スモモ6~8月頃

尚、旬の時期は気候や環境の影響を受けやすく、その年によって前後することもあるため、あくまでも目安としてください。

6月が旬の果物、メロン

メロンの特性

メロンはウリ科の一年生草本植物です。多くの品種は球形ですが、ラグビーボール形や細長い形の品種もあります。果実の表面に網目(ネット)が生じるものと生じないものがあります。ネットは、果実が成長する際にメロン表面にできるひび割れを塞ぐかさぶたのような役割をしています。メロンを果肉の色で分類すると、赤肉種、青肉種、白肉種の3種類となります。また、メロンの栽培方法はガラス温室栽培、ビニ-ルハウス栽培、露地栽培の3つに分類されます。

メロンの主な産地と収穫量

平成29年(2017年)産野菜生産出荷統計によると、茨城県がメロンの収穫量全国1位で10,873t、北海道が2位で24,900t、熊本県が3位で20,200tとなっています。

メロンの歴史

メロンの仲間はすでに古代エジプトや古代ギリシャで栽培されており、13世紀にはイタリアなどで、15~16世紀にはヨ-ロッパでも栽培され始めました。日本においても縄文時代や弥生時代にはメロンの仲間が栽培されていました。それらの時代の遺跡からメロンの仲間であるマクワウリやシロウリの種子が発見されています。これらウリ類は江戸時代まで栽培されていました。
私たちが食べている国産の甘いメロンは、明治時代に様々な国から導入された品種を掛け合わせて育成されました。

メロンの品種

・夕張キングメロン
商品名である「夕張メロン」は北海道夕張市農業協同組合の登録商標です。ネット系の赤肉種で甘味が強く、果汁が豊富です。

・クインシーメロン
ネット系の赤肉種で、なめらかな口当たりと濃厚な甘さが特徴です。

・アンデスメロン
ネット系の青肉種で、甘味が強く、マスクメロンのような風味です。果肉は水分が豊富で口当たりがなめらかです。

・タカミメロン
ネット系の青肉種で、果汁を豊富に含んでいてなめらかな口当たりです。甘味が強く、香りも良いです。漢字で「貴味メロン」と表記される場合もあります。

・アールスメロン
麝香(じゃこう)の香りがする「musk」から、マスクメロンとも呼ばれます。ネット系の
青肉種です。上品な甘味と香り、水分が豊富でなめらかな口当たりが特徴です。

・ホームランメロン
ノーネットの白色種で、完熟すると甘味が強くなります。果肉は柔らかで、みずみずしくなめらかです。香りは弱いです。栽培しやすく病気にも強い品種です。

美味しいメロンの選び方

品種特有の形で、左右対象、品種特有の大きさのもの、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。メロンのおしりの周り(おしりの中心から半径1㎝くらいの所)を爪の色が変わるくらいの力加減で押したときに、やや指が沈むものは丁度よく熟しています。ネットがある品種では、全体にまんべんなくネットが入っているものがおいしいです。

メロンの保存方法

未熟なメロンは常温で保存し追熟させます。熟したものは冷蔵庫に保管し、できるだけ早く食べてください。

メロンの食べ方

メロンは中心が最も甘いので、メロンの頭(つるが生えている方)を上にして縦に切ると甘さを均等に分けることができます。

さくらんぼ(おうとう)

さくらんぼの特性

さくらんぼは、バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であるミザクラ類の果実です。正式には「桜桃(おうとう)」という名称です。これは、桜の実を指す「桜ん坊」に由来すると言われています。果実は丸くて赤い品種が多いですが、黄色や赤黒い品種も存在します。日本で交雑・育成されたさくらんぼは赤い実の品種が多く、上品で繊細な味わいを特徴とします。

さくらんぼの主な産地と収穫量

平成29年(2017年)産果樹生産出荷統計によると、山形県がさくらんぼの収穫量全国1位で14,500t、北海道が2位で1,520t、山梨が3位で1,170tとなっています。

さくらんぼの歴史

日本で本格的なさくらんぼの栽培が始まったのは、明治時代初期のことです。アメリカやフランスなどの品種が日本に導入され、それらが北海道や山形県などに定着しました。中でも山形県は、県が主体となってさくらんぼの栽培を奨励したため、さくらんぼの生産量日本一となりました。第二次世界大戦中の生産量は激減しましたが、戦後再び山形県を中心にさくらんぼの栽培が盛んに行われました。

さくらんぼの品種

・佐藤錦(さとうにしき)
「ナポレオン」と「黄玉」の交雑種です。山形県の佐藤栄助氏によって育成されました。
果皮は鮮やかな紅色です。甘みが強くて酸味は弱く、果汁が豊富です。品質が高く、収量も多いため、長年にわたり日本のさくらんぼ市場でトップシェアを維持しています。食味と保存性のバランスが取れた品種です。

・紅秀峰(紅秀峰)
「佐藤錦」と「天香錦」の交雑種です。果皮は鮮やかな紅色です。大粒で着色しやすく、日持ちがよいです。甘味が強くて酸味は弱く、果汁が豊富です。親の佐藤錦に次いで2番目の生産量を誇ります。

・香夏錦(こうかにしき)
「佐藤錦」と「高砂」の交雑種です。甘味が強くて酸味は弱いです。果皮の着色は中程度で、黄色みが少し残っているものと真っ赤なものが混在しています。

・紅さやか
「佐藤錦」と「セネカ」の交雑種です。収穫前期は果皮が紅色、収穫後期になると濃く色づき黒っぽくなります。色の濃いものほど甘味が強いです。また、紅さやかは果皮が濃く色づくだけでなく、果肉まで赤く染まります。

美味しいさくらんぼの選び方

果皮の表面に光沢があり傷がなく、果肉が硬く締まっているものを選んでください。ヘタが緑色でしおれていないものは鮮度が良いです。

さくらんぼの保存方法

さくらんぼがおいしく食べられるのは収穫から2~3日程度と、あまり日持ちしません。購入後は冷蔵庫に保管し、その日のうちに食べましょう。冷蔵庫に長時間入れておくと甘味が薄れてしまいます。

さくらんぼの食べ方

冷やすことによって、酸味を弱く、甘さを強く感じることができます。
買ってからすぐに食べる場合には、冷水に通して冷やすとおいしく食べられます。