果物の旬を楽しむ、秋に食べたい9~11月頃が旬の果物6選

「実りの秋」ともいわれるように、秋には種類に富んだ沢山の果物が収穫されます。ここでは、9~11月が旬の果物である「ブドウ」、「栗」、「和梨」、「りんご」、「西洋梨」および「柿」の6種類の果物の特徴や美味しさを紹介します。

秋が旬の果物、ブドウ


ブドウは、ブドウ科のつる性落葉低木です。ブドウの品種は他の果物と比較して大変多く、世界中で1万種以上のブドウが存在するといわれています。
ブドウの果皮の色は大きく分けて「赤」、「黒」、「緑(白)」の3色です。未熟な果実の果皮はどれも緑色ですが、成熟の過程で色素が作られ赤色や黒色にも変化していきます。成熟しても緑色(白色)の果皮のブドウは色素が作られない種類のブドウです。
旬の時期は8~10月頃です。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本におけるブドウの収穫量は山梨県が1位で43,200t、長野県が2位で25,900t、山形県が3位で16,700tとなっています。

美味しいブドウは房の形が整っていて、果皮表面に果粉(ブルーム)と呼ばれる白い粉が満遍なくきれいに付着しています。果粉は、果実を病気や乾燥から護るために、果実自身から分泌されます。ぶどうは房の上部の糖度が高いため、房の下の方から食べ始めると、最後まで甘さを満喫できます。

秋が旬の果物、栗

栗はブナ科クリ属の木の一種です。果実を包む「いが」は「殻斗(かくと)」と呼ばれ、9~10月に果実が成熟すると自然と開裂します。
世界中で栽培されている栗は、「ニホングリ」、「チュウゴクグリ」、「ヨーロッパグリ」、「アメリカグリ」の4種類に大別できます。日本で栽培されている栗はニホングリで、ほとんど全ての都道府県で栽培されています。ニホングリの果実は大粒で風味が良いです。しかし、甘味が少なく渋皮を剥くのが難しいです。他の3種類の栗は害虫や病気に弱く、日本での栽培に適していないため、日本では栽培されていません。
旬の時期は9~10月頃です。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本の栗の収穫量は茨城県が1位で4,150t、熊本県が2位で2,880t、愛媛県が3位で1,840tとなっています

美味しい栗は全体的に茶褐色の果皮で表面に光沢がありますので、購入の際にチェックしましょう。また、傷や変色、カビ、虫食い穴がないかも一緒にチェックしましょう。
栗は、煮ても焼いても蒸しても、美味しく食べられます。生の栗の鬼皮(最も外側の硬い皮)は、1晩水につけると剥きやすくなります。また渋皮は、ミョウバンを少々入れた水に1晩浸けると剥きやすくなります。

秋が旬の果物、和梨

梨はバラ科ナシ属の植物で、「和梨(日本梨)」、「中国梨」および「西洋梨」の3種類に大別され、食用として世界中で栽培されています。日本語で単に「梨」と言う場合はこの中の「和梨」を意味します。
和梨は果皮が茶色の「赤梨」と果皮が緑色の「青梨」の2種類に大別できます。どちらも独特のシャリシャリした食感がありますが、これはリグニンやペントザンという成分からできた「石細胞(せきさいぼう)」によるものです。
和梨の旬の時期は8~9月頃です。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本の和梨の収穫量は山形県が1位で18,800t、新潟県が2位で2,240t、青森県が3位で1,850tとなっています。

美味しい梨は軸が太く、果皮に張りがありずっしりと重みがあります。枝側よりも果頂部(お尻)の方、また種のある中心部分よりも皮に近い方が甘い傾向にあります。ですので、梨は縦にくし切りにすると甘い部分を均等に分けられます。

秋が旬の果物、りんご


りんごは、バラ科リンゴ属の落葉高木樹です。植物学上は「セイヨウリンゴ」と表されます。日本語においてりんごは漢字で「林檎」と表されますが、この語は元々、同属別種の野生種ワリンゴの漢名です。
ワリンゴは中国から日本に渡ったと推定されます。その後、西洋リンゴが西洋から日本に導入されると、西洋リンゴの方が一般的になったため、西洋リンゴは「りんご」、ワリンゴは「和りんご」と呼び方を変えて区別するようになりました。
旬の時期は10~3月頃です。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本のりんごの収穫量は青森県が1位で415,900t、長野県が2位で149,100t、山形県が3位で47,100tとなっています。

りんごは、果実の成熟を促すエチレンという植物ホルモンを発しているため、保存する際は必ず1つずつポリ袋などに入れてください。りんごは枝側よりも果頂部(お尻)の方、また種のある中心部分よりも皮に近い方が甘い傾向にありますので、縦にくし切りにすると甘い部分を均等に分けられます。

秋が旬の果物、西洋梨

西洋梨はバラ科ナシ属に分類される、ヨーロッパ原産の植物です。旬の時期は10~12月頃です。
8〜9月頃が旬の和梨が丸い形であるのに対し、西洋梨は、果実の枝の方が小さく、果頂部(お尻の方)が大きい独特な形をしています。また、和梨がシャキシャキとした食感で、あまり香りがしないのに対し、洋梨はねっとりとした食感で、独特の豊潤な香りがします。そして、和梨は木についたまま完熟し、収穫されるのに対して、西洋梨は収穫後に、追熟させる必要があります。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本の西洋梨の収穫量は日本が全国1位で18,800t、新潟県が2位で2,240t、青森県が3位で1,850tとなっています。

日本梨は完熟しているものが市販されていますが、西洋梨は購入してから追熟させなければいけない場合があります。完熟のものか、未熟のものか分からない場合には、その西洋梨を販売しているスーパーや青果店で確認してから購入しましょう。
完熟した西洋梨は、食べる前に冷蔵庫で冷やすと、甘さが増してより美味しく食べられます。また、縦にくし切りにすれば甘い部分を均等に分けることができます。

秋が旬の果物、柿

柿は、カキノキ科カキ属の落葉樹で、東アジアが原産といわれています。旬の時期は10~11月頃です。
柿は、大きく「甘柿」と「渋柿」の2つに分けることができます。成熟した果実に渋みがあるかどうかで、どちらの種類かを判断することができます。柿の渋みの原因となるのは柿に含まれる可溶性のタンニンであり、この物質が溶けて舌のタンパク質と結合することによって人は渋みを感じます。甘柿の場合、果実の成熟に伴い可溶性であったタンニンが不溶性に変化するため、人は甘柿を食べても渋みを感じません。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本の柿の収穫量は和歌山県か全国1位で47,500t、奈良県が2位で32,800t、福岡県が3位で18,000tとなっています。

美味しい柿は果実全体に張りがあり、ヘタが枯れておらず、果皮がきれいに色づいています。また、柿の果皮表面に果粉(ブルーム)が付着していますので、購入の際に見てみましょう。
ヘタや芯に近い部分の果肉の糖度は低く渋みが残ることもありますので、切り分ける場合、ヘタの部分をしっかり落とし芯を取り除きます。柿が柔らかい場合、ヘタを切り落としてスプーンで果肉をすくって食べても良いですし、凍らせてシャーベットとしても美味しく頂けます。