果物の旬を楽しむ、冬に食べたい12~2月頃が旬の果物6選

冬は柑橘類が市場に多く出回る季節です。免疫力を高めてくれるビタミンCを豊富に含む柑橘類は、風邪をひきやすい冬には欠かせない食べ物です。ここでは、12~2月が旬の果物である「みかん」、「ゆず」、「ポンカン」、「きんかん」、「伊予柑」および「ネーブル」の6種類の果物の特徴や美味しさを紹介します。

冬が旬の果物、みかん

単に「みかん」というと、通常は「温州みかん」を意味しますが、広義ではミカン科に属する植物や柑橘類全般を指します。ここでは「温州みかん」について説明します。
温州みかんは、ミカン科の常緑低木です。温州みかんは温暖な気候を好み、和歌山県や愛媛県など温暖な地域で栽培されています。
みかんの生産地として有名な中国の浙江省南部にある「温州」という地名にちなみ「温州みかん」と命名されましたが、中国原産ではなく日本原産であることが推定されています。
旬の時期は11~12月頃です。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本のみかんの収穫量は和歌山県が1位で144,200t、愛媛県が2位で120,300t、熊本県が3位で85,700tとなっています。

美味しいみかんは果皮全体がきれいに橙色に染まっており滑らかで、中玉のサイズのものです。極端に大きいサイズのみかんは糖度、酸度ともに低い傾向にあります。
みかんの白いスジや果肉を包むじょうのう膜は食物繊維が豊富ですので、皮を剥いたら、白いスジを取らずに袋ごと食べると良いです。

冬が旬の果物、ゆず

ゆずはミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の1種です。果皮の表面はでこぼこしており、果実には種子が多く付いています。酸味が強く、香りもあります。
ゆずは耐寒性があり病気にも強く、他の柑橘類に比べ容易に栽培できますが、成長が遅く、種子から育てる実生栽培の場合、結実までに十数年かかります。
旬の時期は12月頃です。
平成28年産特産果樹生産動態等調査によると、日本のゆずの収穫量は高知県が1位で14,051t、徳島県が2位で3,601t、愛媛県が3位で2,967tとなっています。

ゆずを購入する際は、果皮が鮮やかな黄色で張りがあり、持ったときに重みのあるものを選んでください。
ゆずは酸味が強いため、他の果物のように生食するのには不向きです。ゆずの独特の香りと風味を楽しむため、削ったり細切りにした果皮を料理のアクセントに利用したり、果汁をしぼって酢やレモン汁の代わりに利用したり、薄くスライスして蜂蜜漬けにすると良いです。

冬が旬の果物、ポンカン

ポンカンはミカン科で柑橘類の1種で、果実が腰高の「高しょう系」と形が扁平な「低しょう系」に大別できます。高しょう系の果実は1個150~180g程の重さで、低しょう系の果実は1個100~150g程の重さになります。完熟したポンカンの果皮は橙色となり、独特の芳香を有します。果皮は剥きやすく、果肉を包む内皮は柔らかいのでそのまま食べられます。果実の枝になっている部分である果梗(かこう)部にデコが現われやすいです。
旬の時期は1~2月です。
平成28年産特産果樹生産動態等調査によると、日本のポンカンの収穫量は愛媛県が1位で9,376t、鹿児島県が2位で3,437t、高知県が3位で2,630tとなっています。

美味しいポンカンは、果皮に艶があり、持った時に重みのあるものです。ポンカンは果皮と果肉の間に隙間ができる「浮き皮」という状態になりやすく、フカフカしすぎているものは水分が少なく食味が悪いことがあります。

冬が旬の果物、キンカン


キンカン(金柑)は、ミカン科キンカン属の常緑低木の総称です。キンキツ(金橘)とも言われます。一般的に、柑橘類はミカン科ミカン属に分類されており、キンカンは他の柑橘類とは分類が異なります。
キンカンは食用の品種と鑑賞用の品種に大別でき、食用の品種は果皮が甘くてほろ苦く、果肉に酸味があります。
旬の時期は12~3月です。
平成28年産特産果樹生産動態等調査によると、日本のキンカンの収穫量は宮崎県が1位で2,629t、鹿児島県が2位で828t、熊本県が3位で88tとなっています。

美味しいキンカンは果皮に張りがあり、みずみずしく、また果皮全体が濃い橙色に色づいています。キンカンの果皮は薄く、甘いため、皮ごと生食できます。ヘタの部分を包丁で切り落とし、果実を半分にカットして種を出すとより食べやすいです。
生食の他、砂糖を加えて甘露煮やジャムにしても美味しく頂けます。苦味が出るので、2~3回ゆでこぼしてから煮詰めることで食べやすくなります。きんかんの甘露煮はそのまま食べても美味しいですし、ゼリーなどのお菓子にも利用できます。

冬が旬の果物、伊予柑(いよかん)

伊予柑は、柑橘類でタンゴール(みかんとオレンジの交雑種)の一種とされています。日本で生産される柑橘類の中では、温州みかんに次いで生産量が多く、主に愛媛県で生産されています。果皮はやや厚めですが手で容易に剥け、果汁をたっぷりと蓄えており、糖と酸のバランスが良いです。
旬の時期は1~3月頃です。
平成28年(2016年)産特産果樹生産動態等調査によると、日本の伊予柑の収穫量は愛媛県が1位で29,689t、和歌山県が2位で849t、佐賀県が3位で743tとなっています。

柚子を購入する際は、中玉くらいの大きさで、持った時に重みを感じるもの、また、果皮に張りとツヤがあり、濃いだいだい色で、ヘタが小さいものを選んでください。
伊予柑の爽やかな風味と酸味は肉料理などのアクセントとしても利用できます。

冬が旬の果物、ネーブルオレンジ

ネーブルオレンジは柑橘類でオレンジの一種です。果頂部にへそ(navel)に似た窪みがあるため、この名前で呼ばれています。
スーパーには輸入物がよく並んでおり、一般的に広く知られています。実は、国内で最も多く生産されているオレンジ類はネーブルオレンジで、甘みと酸味のバランスがとてもよく、生食に適しています。国内産の旬は2~3月です。
平成28年(2016年)産特産果樹生産動態等調査によると、広島県がネーブルオレンジの収穫量全国1位で2,106t、静岡県が2位で1,949t、和歌山県が3位で972tとなっています。

美味しいネーブルオレンジは果皮に張りとツヤがあり、持ったときに重みを感じます。またヘタの部分が枯れている、果皮がふかふかしている、キメが粗い、形がいびつなものは味が落ちていることが多いので避けましょう。