果物の旬を楽しむ、夏に食べたい6~8月頃が旬の果物6選

太陽の恩恵を受け、植物がすくすくと成長する夏は多くの果物が市場に出回ります。ここでは6~8月頃が旬の果物である「メロン」、「さくらんぼ」、「スイカ」、「スモモ」、「イチジク」および「桃」の6種類の果物の特徴や美味しさを紹介します。

夏が旬の果物、メロン

メロンはウリ科の一年生草本植物で、5~7月頃が旬です。
多くの品種は球形ですが、ラグビーボール形や細長い形の品種もあります。果実の表面に網目(ネット)が生じるものと生じないものがあります。ネットは、果実が成長する際にメロン表面にできるひび割れを塞ぐかさぶたのような役割をしています。メロンを果肉の色で分類すると、赤肉種、青肉種、白肉種の3種類となります。
平成29年(2017年)産野菜生産出荷統計によると、日本のメロンの収穫量は茨城県が1位で10,873t、北海道が2位で24,900t、熊本県が3位で20,200tとなっています。

美味しいメロンは品種特有の形とサイズで、ずっしりと重みがあります。メロンのおしりの周り(おしりの中心から半径1㎝くらいの所)を爪の色が変わるくらいの力加減で押したときに、やや指が沈むものは丁度よく熟しています。ネットがある品種では、全体にまんべんなくネットが入っているものは糖度が高いです。
メロンは中心が最も甘いので、メロンの頭(つるが生えている方)を上にして縦に切ると甘い部分を均等に分けることができます。

夏が旬の果物、さくらんぼ

さくらんぼは、バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であるミザクラ類の果実です。旬の時期は6~7月です。
さくらんぼは正式には「桜桃(おうとう)」という名称であり、これは、桜の実を指す「桜ん坊」に由来すると言われています。果実は丸くて赤い品種が多いですが、黄色や赤黒い品種も存在します。日本で交雑・育成されたさくらんぼは赤い実の品種が多く、上品で繊細な味わいを特徴とします。
平成29年(2017年)産果樹生産出荷統計によると、日本のさくらんぼの収穫量は山形県が1位で14,500t、北海道が2位で1,520t、山梨が3位で1,170tとなっています。

美味しいさくらんぼは果皮の表面に光沢があり傷がなく、果肉が硬く締まっています。ヘタが緑色で萎(しお)れてないものは鮮度が良いです。冷やすことによって酸味が抑えられ、甘さが強くなり、より美味しく食べられます。

夏が旬の果物、スイカ

スイカはウリ科スイカ属のつる性一年草で。旬の時期は6~8月頃です。
日本では、球形で、深緑色の果皮に縦縞の模様が入っており、果肉が赤くて甘く、水分をたっぷりと含んでいる品種のスイカが多く流通しています。他にも、楕円形のもの、果皮が薄緑色のもの、黒色に近いもの、果肉が黄色のものなど様々な品種のスイカが存在します。
平成29年(2017年)産野菜生産出荷統計によると、日本のスイカの収穫量は熊本県が1位で47,000t、千葉県が2位で39,000t、山形県が3位で32,200tとなっています。

完熟したスイカは皮の黒と緑の縞模様がくっきりしており、甘みが強いです。持ち上げたときにずっしりと重いもの、ツル付きのものはツルが緑色で萎びていないものは鮮度が良いです。またスーパー等で販売されているカットされたスイカは、果肉が締まっていて種が黒いものを選んでください。スイカは中央部が最も甘いため、スイカの中心部から果皮に向かって放射線状にカットすると、甘い部分を均等に分けることができます。

夏が旬の果物、スモモ

スモモはバラ科サクラ属の落葉小高木で、中国原産の「日本スモモ(=プラム)」とヨーロッパ原産の「西洋スモモ(=プルーン)」、「アメリカスモモ」に大別されます。日本では、甘酸っぱく、水分を多く含んだ滑らかな果実である日本スモモが広く流通し、主に生食されます。西洋スモモは生食用だけでなく、ドライフルーツやジャムなどの加工用としても栽培されています。アメリカスモモは品質が良くないため、日本では栽培されていません。世界でも、主に生産されているのは日本スモモと西洋スモモです。
旬の時期は6~8月頃です。
平成29年(2017年)産果樹生産出荷統計によると、日本のスモモの収穫量は山梨県が1位で6,690t、長野県が2位で3,110t、和歌山県が3位で1,970tとなっています。

美味しいスモモは果皮に張りがあり傷や変色がなく、程よい硬さで、全体的に果粉(ブルーム)が付着しています。果粉とは、果物や野菜の果実からの水分の蒸発を防ぐために、果物自身が分泌する白い粉です。スモモは冷蔵庫で冷やすと甘さが増し、より美味しく食べられます。

夏が旬の果物、イチジク

イチジクはクワ科イチジク属の落葉高木です。旬の時期は8~10月頃です。
「隠頭花序(いんとうかじょ)」という、実の中に小さな花をつける特徴的な花のつけ方をするため、外側からは花を確認することができません。食用となる赤いつぶつぶしたものの集合体は果肉ではなく花なのです。この花がイチジク特有の食感を生み出しています。
平成28年産特産果樹生産動態等調査によると、日本のイチジクの収穫量は愛知県が1位で2,623t、和歌山県が2位で2,298t、山形県が3位で1,635tとなっています。

美味しいイチジクは果皮に張りがあり、イチジク特有の甘い香りがします。また、お尻が割れかけているのは完熟している証拠です。果皮は、バナナのように上から下へ縦方向に剥くと食べやすいです。ジャム用などの硬めの果実の果皮は、さっと熱湯に潜らせた後、冷水に付けると剥きやすいです。生食の他に、コンポートやジャムにしても美味しいです。

夏が旬の果物、桃

春になると五弁もしくは多重弁の花を咲かせ、夏になると球形の果実をつけます。旬の時期は7~8月頃です。
食用としても、観賞用としても世界各地で栽培されている桃ですが、日本では主に食用として栽培されています。日本の桃は糖度が高く、水分が多く、そして滑らかな食感で、世界的に評価されています。
未熟な果実や種子に含まれるアミグダリンという青酸配糖体は人体に有害なため、摂取しないようにしましょう。
平成29年産果樹生産出荷統計によると、日本の桃の収穫量は山梨県が1位で39,200t、福島県が2位で28,600t、長野県が3位で14,500tとなっています。

美味しい桃は持ち上げたときに重量感があり、左右対称のきれいな丸みをしています。必ずしもそうであるとは限りませんが、果皮に白い斑点のあるものは糖度が高い傾向にあると言われています。軸周辺の果皮が緑色のものは未熟なため、追熟させる必要があります。
食べる1時間程前に冷蔵庫へ入れて冷やすと甘さが増します。逆に冷やしすぎてしまうと味が落ちるため、冷やしすぎに注意してください。