果物の旬のとき、10月に美味しい柿の食べ方と健康効果

果物はそのままでも、料理に使っても美味しくいただける食材です。旬の時期の果物は、味が良く手頃な値段で手に入る上に、含まれる栄養価も高くなっており、その季節ならではの体の不調をやわらげる効果も期待できます。10月に旬を迎える果物の種類や、その中でも柿のより美味しくいただくための見分け方や保存方法、レシピなどについてご紹介します。

10月が旬の果物

柿・ぶどう・和梨・洋梨・いちじく・ザクロ・アケビ・カリン・クランベリー・キウイフルーツ・りんご・なつめ・水晶文旦・極早生温州みかん・シークワーサー・国産ライム・パパイヤ・スターフルーツ・銀杏・栗などといったものが旬を迎えます。

柿の出荷と果物狩りの時期

様々な種類の美味しい果物が採れる秋ですが、古くから愛され、俳句にも詠まれるなど日本の秋を代表する果物の一つが柿です。柿は、早いものでは8月中旬頃から収穫が始まりますが、本格的に収穫されるのは10月からで、富有柿の収穫は11月頃とやや遅めになります。柿狩りが楽しめる農園も全国にあり、地域によって実施時期は多少異なりますが、おおよそ10月から11月頃にかけて行われています。渋柿を持ち帰る際には、渋抜きされているか農園に確認し、されていない場合は焼酎で渋抜きをする、干し柿にすると美味しくいただくことができます。

旬の柿の種類、代表的な品種、収穫時期

柿は大きく「甘柿」と「渋柿」に分類されます。これは、渋み成分のタンニンが口の中で溶けるかどうかの違いです。渋柿は干し柿にする・お湯に浸ける・炭酸ガスやアルコールを使って渋抜きをするなどの方法で甘く美味しくいただけます。また、甘柿も未熟なものは渋みを感じますが、熟すと甘い柿になります。

「富有(ふゆう)」は完全甘柿の代表的な品種で、日本で最も多く生産されているといわれています。ふっくらと丸い形で、柔らかい果肉で果汁も多く、甘味が強いのが特徴です。日持ちもします。10月下旬から11月上旬に収穫されます。

「次郎(じろう)」も完全甘柿の代表的な品種です。四角張った平たい形をしています。果肉はややかたくカリッとした食感で歯触りが良く、甘味が強いのが特徴です。種はほとんどありません。収穫時期は10月下旬から11月頃ですが、それよりも少し早い時期に収穫を迎える枝変わりの「早川次郎(前川次郎)」もあります。

「西村早生(にしむらわせ)」はふっくらと丸い形をしています。かための果肉とさっぱりとした甘さが特徴です。不完全甘柿で、渋が抜けていないものについては渋抜きをしてから出荷されます。収穫は9月下旬から10月上旬頃と、甘柿の中では最も早くなっています。

「平核無(ひらたねなし)」は四角張った扁平な形で、やや小ぶりな柿です。10月中旬から11月頃に収穫されます。「種無し柿」としてよく流通している品種で、不完全渋柿なので、渋抜きを行うことで甘くなり、口当たりがよくなります。果汁が多いのが特徴です。「おけさ柿」「庄内柿」と呼ばれることもあります。

「身不知(みしらず)」は「会津身不知」や「西念寺柿」とも呼ばれます。不完全渋柿なので、炭酸ガスや焼酎によって渋抜きをしてから出荷されています。やや大きく丸みのある形で、種が無く、なめらかな食感と甘味が特徴です。身不知の味わいを生かしたゼリーやセミドライフルーツなどの加工品も製造されています。収穫時期は10月下旬から11月上旬です。

旬の美味しい柿の見分け方

ヘタの形がきれいで、果実との間に隙間なく張り付いているものが良い柿です。皮にツヤやハリがあり、全体がきれいに色づいているもの、持った時に重みがあることも良い柿を選ぶポイントです。

旬の美味しい柿の保存方法

常温で保存する場合には、2日間ほどで柔らかくなります。すぐに食べない場合は、ヘタ部分を下にしてポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室などで保存すれば、1週間ほどもちます。

旬の柿を美味しく食べるには

果肉と皮の間が特に甘くて美味しいので、甘柿の場合は、食感が気にならなければ、皮がついたままの実を丸ごといただくと素材の美味しさが楽しめます。柔らかくなった柿は、冷凍するとシャーベットとしても楽しめます。

旬の柿を使った簡単な料理

「なます」

①柿は皮と種をとり、大根は皮をむき、それぞれ細切りにします。

②大根に塩少々をふり、しんなりさせます。大根の水気をしぼり、柿と酢、砂糖とあえたらできあがりです。

「サラダ」

①柿を一口大の食べやすい大きさに切ります。

②ベビーリーフなど好みの具材にオリーブオイルと酢と塩・胡椒などを合わせたドレッシングをかけていただきます。ドレッシングは、市販の好みのものでもかまいません。

「柿と豚肉の生姜焼き」

①柿を一口サイズの食べやすい大きさに切ります。

②豚肉は食べやすい大きさに切り、塩と胡椒を振り、両面に薄く小麦粉をつけ、フライパンで焼きます。

③豚肉に火が通ってきたら、醤油と砂糖、すりおろした生姜と、すりおろした柿を好みの分量入れ、汁気がなくなるまで炒め、最後に一口大に切った柿を加え炒め合わせます。付け合わせにレタスやキャベツといった生野菜のサラダがよく合います。

「フルーツピザ」

①柿と好みの果物を小さく切ります。

②餃子の皮にクリームチーズやジャムなど好みのものを塗り、その上にカットした果物をのせます。

③オーブントースターで10分ほど焼いたらできあがりです。

柿は健康に良い栄養成分を含む果物

柿には、可食部100g中にビタミンCが70mg、βカロテン当量が420mcg、カリウムが170mgなどといった栄養成分が含まれています。みかんの約2倍にもなる豊富なビタミンCは、日本人がよく食べる果物の中でも特に多くなっています。そのため、風邪予防に有効で、秋から冬の体調を崩しやすい季節に最適の果物です。また、ビタミンCには美肌効果も期待できるほか、渋み成分のタンニンのもつアルコール分解作用やカリウムの利尿作用との相乗効果もあり、二日酔いにも効果的です。タンニンには血圧の上昇を抑える働きがあるほか、長時間の運動などによる筋肉の痙攣を抑える働きもあります。ただし、鉄分の吸収を阻害する面もあるので、貧血気味の方は摂り過ぎには注意が必要です。βカロテンやβクリプトキサンチンも多く含まれているので、がん予防や老化防止にも効果があるといわれています。