果物の旬を楽しむ、2月が食べごろの果物2選

2月に市場に出回っている主な国産の果物とその旬の時期を紹介します。特に2月に収穫量の多い伊予柑とネーブルオレンジの2種類の果物について、更に詳しく、その果物が持つ特性や産地、歴史、選び方、保存方法、レシピなどをまとめます。

2月が旬の果物


皆さんは2月に市場に出回っている主な国産果物をいくつ知っていますか。
以下にその果物と、旬といわれる市場に多く出回っている期間を示しました。

伊予柑(いよかん):1~3月頃
ネーブルオレンジ:1~5月頃
ポンカン:1~2月頃
温州みかん:12~翌2月頃
八朔(はっさく):1~4月頃
デコポン:2~4月頃
清見(きよみ):3~5月頃
文旦(ぶんたん):1~3月頃
きんかん:12~翌3月頃
いちご:12~翌5月頃
キウイフルーツ:1~4月頃

尚、旬の時期は気候や環境の影響を受けやすく、その年によって前後することもあるため、あくまでも目安としてください。

2月が旬の果物、伊予柑(いよかん)

伊予柑の特性

伊予柑は、柑橘類でタンゴール(みかんとオレンジの交雑種)の一種とされています。日本で生産される柑橘類の中では、温州みかんに次いで生産量が多く、主に愛媛県で生産されています。果皮はやや厚めですが手で容易に剥け、果汁をたっぷりと蓄えており、糖と酸のバランスが良いです。旬は1~3月頃です。

伊予柑の主な産地と収穫量

平成28年(2016年)産特産果樹生産動態等調査によると、愛媛県が伊予柑の収穫量全国1位で29,689t、和歌山県が2位で849t、佐賀県が3位で743tとなっています。収穫量1位の愛媛県では、特に松山市、今治市、八幡浜市での伊予柑の生産が盛んです。

伊予柑の歴史

明治19年(1886年)、山口県阿武郡東分村(今の萩市)の中村正路園で発見されましたが、その起源は不明です。発見当初は「穴門蜜柑」と呼ばれていました。その後、愛媛県松山市の三好保徳が山口県から苗木を導入して普及した結果、愛媛県の特産品となったため愛媛県の旧国名の「伊予」から「伊予蜜柑」と呼ばれるようになりました。しかし、この呼び名は伊予産の温州みかんと混同されやすかったため、後に「伊予柑」と改称されました。

伊予柑の品種

・宮内伊予柑
果形がやや偏平で、果皮がやや薄く、手で剥きやすいです。熟すと赤橙色になります。
宮内伊予柑を3月までじっくり熟成させ、高品質と認められたものを「弥生紅(やよいべに)」と呼びます。糖度11.5度以上が出荷基準となります。

・勝山伊予柑
宮内伊予柑の枝変わりの品種で、宮内伊予柑よりやや大きく、5~7日程度早く着色するのが特徴です。

・大谷伊予柑
宮内伊予柑の枝変わり品種で、通称ダイヤオレンジと呼ばれています。他の伊予柑と比較して果皮がなめらかです。袋かけをしないと着色が悪いため、年々生産量が減少しています。

美味しい伊予柑の選び方

中玉くらいの大きさで、持った時に重みを感じるものが良いです。また、果皮に張りとツヤがあり、濃いだいだい色で、ヘタが小さいものを選んでください。

伊予柑の保存方法

貯蔵性が高いので、日の当たらない風通しの良いところに保存してください。暖房の効いた場所での保存は避けてください。

伊予柑のレシピ

【伊予柑ポークソテー】
・材料 4人分
豚ロース肉(生姜焼き用) 4枚
伊予柑 1個
サラダ油 大さじ1杯
パセリ 少々
☆しょうゆ 大さじ3
☆砂糖 大さじ2
☆伊予柑のしぼり汁 大さじ2
☆酒 大さじ1

・作り方
1. 豚肉のスジを切ります。
2. ☆のたれの材料をよく混ぜ合わせ、食品用の袋やバットなどに入れ、豚肉を漬けます。
3. 伊予柑をよく洗い、皮ごと輪切りにしてから皮を剥きます。切った後の方が皮を剥きやすいです。
4. フライパンに油をひいて、漬けていた肉を焼きます。肉に焼き色が付き始めたら漬けだれも加え肉に絡めながら焼き、肉に完全に火が通ったら火からおろします。
5.肉を取り出したフライパンに輪切りにした伊予柑を入れ、フライパンに残った漬けだれに絡めながらさっと焼きます。
6. 皿に肉をのせ、5の伊予柑を肉の上に置き、たれをかけます。彩りにパセリを飾って完成です。

・ポイント
伊予柑に完全に火を通してしまうと、伊予柑に多く含まれるビタミンCなどの熱に弱い栄養素がほとんど壊れてしまいますし、爽やかな風味も飛んでしまいます。たれを馴染ませる程度にさっと火を通すだけに留めると良いです。伊予柑の爽やかな風味と酸味がアクセントになり、食欲をそそる一品です。

2月が旬の果物、ネーブルオレンジ

ネーブルオレンジの特性

ネーブルオレンジは柑橘類でオレンジの一種です。果頂部にへそ(navel)に似た窪みがあるため、この名前で呼ばれています。スーパーには輸入物がよく並んでおり、一般的に広く知られています。実は、国内で最も多く生産されているオレンジ類はネーブルオレンジです。甘みと酸味のバランスがとてもよく、生食に適しています。国内産の旬は2~3月です

ネーブルオレンジの主な産地と収穫量

平成28年(2016年)産特産果樹生産動態等調査によると、広島県がネーブルオレンジの収穫量全国1位で2,106t、静岡県が2位で1,949t、和歌山県が3位で972tとなっています。

ネーブルオレンジの歴史

ネーブルオレンジは、中国原産のオレンジがヨーロッパ経由でブラジルに渡り、そこで枝変わりしたものと考えられています。

ネーブルオレンジの品種

・ワシントンネーブル
19世紀の初めにブラジルで生まれました。日本で出回っているネーブルオレンジは、ワシントンネーブルを起源としているものがほとんどです。果皮は薄く、種がほとんどなく、とても香りが良いです。

・大三島ネーブル
果形はほぼ球形で、果面がなめらかです。着色が早いです。

・白柳ネーブル
果実は比較的大きく、酸味が少ないです。

・森田ネーブル
果形はほぼ球形で、果面がなめらかです。果皮色が濃いです。

美味しいネーブルオレンジの選び方

果皮に張りとツヤがあり、持ったときに重みを感じるものが良いです。またヘタの部分が枯れている、果皮がふかふかしている、キメが粗い、形がいびつなものは味が落ちていることが多いので避けましょう。

ネーブルオレンジの保存方法

貯蔵性が高いので、日の当たらない風通しの良いところに保存してください。暖房の効いた場所での保存は避けてください。

ネーブルオレンジのレシピ

【オレンジスカッシュ】
・材料 2人分
ネーブルオレンジ 1個
炭酸水もしくはサイダー 300㏄
(※甘さの好みでお好きな方を使用してください。)
ミントの葉 お好みで

・作り方
1.ネーブルオレンジを半分に切り、絞り器を使って果汁を絞ります。
2.コップに1と、炭酸水もしくはサイダーを注ぎ、お好みでミントの葉を飾ってください。

・ポイント
お好みで、皮を剥き適当な大きさに切った果肉を入れるのもおすすめです。ネーブルオレンジの持つバランスの良い甘みと酸味を感じられる一品です。